Category Archives: 見終わったアニメ

見終わったアニメに対する私的レビュー。

ガールズ&パンツァー

89点。

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戦車道は乙女の嗜みです。

オリジナルアニメで、1クールの予定が制作が遅れてしまい、残り2話を残してしばらく延期→放送となった。
まず舞台設定がなかなかにぶっ飛んでいて、第一話を見た時に「おいおい・・おいぃ!!」とツッコミ連発であった。
しかしこの舞台設定が実に面白く、それを受け入れると途端にストーリーに集中できるようになったのはポイント。そう、この作品のポイントは「戦車道」とか「乙女のたしなみ」とかじゃなく、いわゆる女子高生たちの熱い競技ドラマだった。この点について主要人物たちが個性的かつ魅力的に描かれているし、テンポのいい展開もプラス評価。西住さんかわいかったです、はい。最終回を見終わってちょっとほろっと来てしまった。

あとこの作品でよく語られるのが戦車に関する知識ですが、私はミリオタではないのでほとんどわかりません。ただティーガーとかドイツの電撃作戦とかは多少知っているので分かる範囲では楽しめました。てか登場人物が車両チラ見でツラツラと車両情報を述べている点に思わず笑った(最終話でセルフ突っ込みしてたりする)。

作風は非常に軽やかで重たい部分はなく、音楽も合わさってとてもいい気持ちで見れました。一歩間違えればバランスが崩れたり重たくなりそうな舞台をうまくまとめたのは水島努監督さすがだと思います。またこの作品をきっかけに大洗町がものすごい頑張っていたのをwebでよく目にしていただけに、応援したくなりました。

ただ、この作品最大の問題が「制作の遅れ」、そしてそこから波及して出てきたトラブル。
まずテレビ放送では、かなり映像の質が悪くなっている回もちらほら。正直「あぁ…」と言いたくなるほどの場面もあった。さらにつなぎとして総集編が(10話までに)2回も入ってる。そして挙句には最初に触れたとおり「最後の2話は3ヶ月後」という事態。
力を入れた結果という表現もできるかもしれないが、毎週テレビでの放送を楽しみにしていた自分としては無念。BD買えよといわれるかもしれないが、それでもこれはマイナス評価と言わざるを得ない。
それでも斬新な設定にスッキリとした楽しさを提供してくれたのでこの点数です。


PSYCHO-PASS

90点。

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犯罪係数326、執行対象です。

フジテレビ「ノイタミナ」のオリジナルアニメーション、ProductionI.G制作。
シビュラシステムが導入された未来世界が舞台。詳細は書けば書くほどネタバレになりそうなので割愛するけど、非常に面白い世界観が構築されてる。
「管理世界」というこれまででも色々な作品で出てきた題材を非常にオリジナリティ高く作り上げている。またこういう未来空想的世界観では異能・高度技術系のバトル物が中心となりがちだけどそれはほぼ皆無。あくまで世界設定や舞台はストーリー上の登場人物たちへの「制約」として機能し、結果書く人物の特徴や魅力を引き出している。

ストーリーとしては前半は比較的気楽(それでも重たい)に見れ、各登場人物の特徴や世界観を理解するのに効果的となっている。そしてその中から伏線が徐々に出てくるという展開。そして中盤の展開、世界の謎、最後の対決までと一気に描かれている。実に見応えのある物語。
なお虚淵玄がメインシナリオライターなので、容赦はありません。たとえ重要なポジションのキャラでさえもw

映像はさすがProductionI.G、クオリティ高いです。こういうストーリーにはProductionI.Gが向いているなぁと思ってます。
また映像もさることながら登場人物のデザインもかっこいい。天野明さんがキャラデザ原案ということで、男たちがかっこいいしお姉さまもすごいです。
ただメインヒロインが当初「うーん‥」と思っていたけど、最後まで見たらこういうデザインであることが理解できた。あれはゴージャスorセクシーなお姉さんでは絶対にダメだと思った。

そして個人的にプッシュしたいのは音楽。第1クールと第2クールでOP・EDともに変わったのだけど、4つとも非常にいい。OPの映像はストーリーと密接にリンクしているし、テンションがグイグイと上がってくる。そしてEDはEGOISTですごくいい。素晴らしい。

総合的に非常にレベルの高い、とてもおもしろい作品でした。私の中で2013冬アニメ文句なしのNo.1。
というわけでこの点数です。


ROBOTICS;NOTES

85点。

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ガンヴァレル!! ジャキーン!!

Nitroplusの「科学アドベンチャーシリーズ」第3弾のゲームをアニメ化。
当初からアニメなどメディアミックス化が決定していたので、待望というわけではなかったけど。

舞台は「Steins;Gate」のトゥルーエンド(アニメ版はほぼトゥルーエンドルート)と同じ”世界線”の2019年。つまり登場人物がオーバーラップするわけで、今回はあのミスター・ブラウンの娘が重要なポジションになっています。

さて、まず映像については不満なし。
さすがProductionI.G.ですね、風景からキャラクターから綺麗でした。
登場人物の絵も綺麗でしたし、ヒロインが可愛かったですね。あきちゃんかわいいよあきちゃん。
ストーリーですが、十分に楽しめました。
最初に幾つか伏線がはられていたのを中盤から雰囲気をがらっと変えて終盤で急展開で回収していく…勢いもあってよかったと思います。
ただどうしてもSteins;Gateと比較してしまうのが残念で、あそこまで見事なシナリオというわけではない、と感じました。

というわけで映像もシナリオも十分いいし、キャラも可愛かったね、というわけでこの点数です。


ほしのこえ

80点。

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ここにいるよ。

新海誠監督のオリジナルアニメーション。
なんとこれが2作目で、さらに個人で作成とはすごいの一言。
設定は近未来、舞台は地球と宇宙。
テーマは「星に引き裂かれた恋人たち」。
技術や設定について突っ込みたいところはいくらでもあるけど、それらはメインテーマをはっきりさせるために必要だったことだと思う。
なのでテーマに集中するとかなり楽しめる作品だと思う。

新海誠監督はこういうテーマが多い気がするけど、切なさの表現が非常にうまいと思う。
ただどうしても突っ込みたくなる設定(ネタバレになるのでここでは隠す)がいくつかあるし、終わり方がちょっと好みではなかったのでこの点数です。


瀬戸の花嫁

82点。

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人魚と書いて、任侠と読むきぃ!

マンガをアニメ化。
なかなか設定がぶっ飛んだ(ラブ)コメディ作品。
もうね、ネタが突き抜けてます、はい。どうも原作からだいぶ違うらしいですが、コメディはこのくらいは突き抜けてほしいものです。
あといろんな作品のオマージュが随所に入ってます。これをひどいと思うか面白いと思うかでかなりわかれるかもしれないけど、個人的には好きです。
映像も頑張っていると思うし、ラブコメの王道を見事に突き進んでいる、そう思いましてこの点数です。


問題児たちが異世界から来るそうですよ?

76点。

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うさみみはスタイルが良くてはいけない、これはテストに出ますからね。

ラノベ原作→コミック化→アニメ化という作品。
能力バトル系のストーリー。いわゆる分かりやすい物語です。
ラノベにありがちな能力チートインフレであるわけですが、ここまで王道を行くと清々しいもので、シンプルに楽しめました。
キャラクターもそれぞれはっきりしていて面白いし、バランスも良かったとおもいます。
ぶっちゃけどんなバランスかというとスタイル、特にお(ry

まあただバランスはいいと言っても意外性という点ではいまいち。
ただ2期があるならチェックしたいかなと。
Lvが2にあがった作品よりは面白かったですね。
うさみみはスタイルが重要ではあるがワンピースは髪型が重要であると思いこの点数です。


狼と香辛料

85点。

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モフモフさせて下さいお願いします。

人気ラノベ原作で2008年にアニメ化。
ゆったりとしたヒューマンドラマ系の作品で、クセのある登場人物に主人公が振り回されつつも旅をする。

まず登場人物が魅力的。
主人公のロレンスもだけど、何よりもわっち!!見ながら何度「わっちかわいいよわっち」とつぶやいたことか。
もう言葉遣いから仕草から、すごくいい映像化だったと思います。
話の展開も無理は少ないし良い感じのストーリーでした。
そして映像も音楽もすごくマッチしていて、しっかりと世界観が表現されていたと思います。

特にマイナス点は見当たらず、十分に楽しめたのでこの点数です。


生徒会の一存Lv.2

65点。

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残念な生徒会。

有名ラノベのアニメ化第二弾。
第0話として第1期の内容ダイジェストが放送されてからの9話展開。
詳細はWikipediaリンク参照。

まあまずは、全体としてあまり面白く感じなかった。
単調だし、キャラがいまいちフィットしない。個人的な相性かもしれないが、ほとんどキャラの弁別ができない。
第1期で気に入った人、あるいは原作のファンがターゲットなんだろうな、と一見さんお断り状態もきつい。どうも無理目。

ただまあ細かいネタはクスリとくるものがあったし、毎回エンディングは頑張っていたのは評価してこの点数です。


キングダム

79点。

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大将軍に、俺はなる!!

漫画原作のアニメ化。
中国の戦国時代から始皇帝による中華統一の時代に活躍した李信将軍を題材にした作品。基本的な解説はWikipediaのリンク先を参照。
原作は継続中ですでにある程度読んでいて期待していた作品。

まず第一印象としては‥‥3D不要だったんじゃないかな。
NHKだったんだけど、3Dが時折気持ち悪く出てくるところがあった。
回によってはそうでもない時もあったけど、ひどい時は「おいおいどうなんこれは」と突っ込んでしまうのも多かった。

ストーリーなどは原作を比較的きっちりと引っ張ってきているため違和感はなし。なお原作自体へのツッコミはいくらでもあるかも知れないけど、これは戦国ファンタジーものとして受け入れるべきだと思う。
結構暑苦しいところが好みではあった。ただ熱い戦闘場面で上述の気持ち悪い3Dが出てくると一気に覚めてしまうのが問題。これは大きなマイナス。

あとポイントは声優陣かな。大御所から人気声優までうまく配置されていて楽しめた。特に釘宮理恵さんの声が頻繁に聞けたのが良かったです。

このようにある意味NHKらしい挑戦(失敗色強め)と声優陣、そして3クール分のボリュームという点を考慮してこの点数です。


かみちゅ!

80点。

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かーみーちゅー!!

最初はテレビ版アニメ(12話)が放送され、DVDで4話追加。今回はテレビ版12話です。
なおこの作品はその後なんと鳴子ハナハル先生の絵でマンガ化されていて、私は先にそっちを見てました。

女子中学生が神様になるというすごい設定のアニメ。
そういえば最近やってた神様はじめましたも神様になるっていう設定だったな。あれは女子高生だったけど。
ストーリーはほのぼのとしているけど、中学生らしい恋愛が非常にほっこりとする。また「神様」という設定が目立ってしまうけどあくまで本質は女子中学生の恋のお話であるのは間違いない。
それを忘れずにちゃんと構成したのは非常に好感が持てた。
けどその分引きつけるためのインパクトは少なめ。だから何処かで物足りなさも味わってしまう。

映像についてはちょっと雑なところも目立ったかな。どうも制作に追われていたみたいで、仕方ないのかなぁ。あと舞台は(公式発表ではないけど)広島県尾道市。この町(とその辺り一帯)はよく映画やアニメなどよく舞台になるね。確かに風景になる町だと思う。

まあストーリーは十分楽しめたしほっこりできたしというわけでこの点数です。